詩的散文

【詩】欲張り

とめどなく溢れ出す感動と、愛しい人の成長が、 孤独で堪らなかった昔を、絵本の中の昔話のように変えてくれる。自分1人で生きていくのが精一杯なはずなのに、 どうして私なんかを応援してくれるんだろう変でしょ 変なのが好きなの 浮いちゃうよ 風船じゃな…

【詩】命

ラテン系の男と、ガテン系の男を合わせて パテン系の男を作った脳科学者は牧場で牛の乳を搾っている頑張れば頑張るほど宇宙に近付いた気がした宇宙飛行士は、気を抜いた瞬間にロケットで飛んでったパセリの味を知らない私は恋の味も知らないと思うであろう?…

【詩】おめめの二乗

クッキングパパだって 200巻まで続いてるんだから この世にある全部を、命の残りで食べよう 沢山の命を最後まで、2つの命で食べよう遠い所で跳ねた野うさぎは、 月も知らずに跳んでいるそれも知らない私達は、 大きな口でシチューを平らげてる丸ごと煮詰めた…

【創作】幸せって、尖ってる

金平糖が床の上で転がっていった自分の体調によって、それを見て 夜空の星が私の床に来てくれたって思う時と、 床の上に金平糖をこぼしてしまう自分が嫌になる時がある同じ事が起こっても、 自分の体調によって全然感じ取り方が違うんだ金平糖を舌の上で転が…

【創作】葡萄

今がどんどん過ぎて行く 今がどんどん過ぎて行く僕は、出来損ないだ皆ができている事を何一つできなくて、 周りが当たり前にできている事が怖い 果てしなく嬉しい事も、 多分周りからすれば対した事なくて 夢は大きいと大概馬鹿にされるごめんね、ごめんねダ…

【創作】ずっとピアノを弾きたかった

ピアニストになりたかった僕は、幼少期から音と指を絡ませ、イソジンのように口に含み、だけどイソジンみたいに口からは吐き出さずに全てを飲み込んで来た彼の全てが好きだったから 彼の全てに、なりたかったからその旋律のひとつひとつが僕を安心に導き、 …

【詩】人間に産まれたんだから

黒糖飴を舐めよう 黒は悪の具現化とはよく言ったものだが、 あれは黒色の中で1番優しい味だ悪魔みたいな大きなパパと 悪魔みたいに器用なママの間に産まれた 悪魔みたいに不器用で傷付きやすいこの私は 体の重みに悩まされ、 人間に産まれたことを後悔してい…