一歩

この激しい感情の正体はなんなんだろう
何が正解かなんて分からなくて、誰が味方で、悪で善なのかが分からなくなってくる

カーテンから溢れ出てくる光は呆れるほど綺麗で、
愛する人の涙かと思えるほどだ

私の母も、私と同じ歳で兄をお腹の中に住まわせている時、どんな気持ちでこのような光を眺めていたんだろう

感情はあまりにも複雑だ
人間ほど面白く残酷な生き物はいないであろう

複雑な思考回路を辿って見えて来たのは、
結局の所はまた分からない

ずっと分からないもんなのかもしれない
ただ、とっても好きなんだ

デカい愛の目の前に立っていたとしても、
そこを覗くまでの体力が無いのが現状

幸せな今が怖くて堪らないのが本音

とっても不器用だけど、
この怖い分だけ、嬉しいってこと伝わって欲しい

見つけてくれた
見つけてくれた
やっと、やっと、見つけてくれた

ありがとうって言い続けていたら
出逢えて良かったと言い続けていたら
見つけられた
あっという間に見つけてもらった

嗚呼、痛い。
幸せは痛い。
痛くて痛くて堪らない

それで綺麗、
とっても綺麗
初めて光を見た赤子のような気持ちになる

とても綺麗、
それだけでも伝えたい
綺麗だから、
私は整うんだ

だから荒れるんだ
あまりにも格好良くて、
心強くて、
可愛らしくて
適わないから

気持ちが大きい。素直になれない。

なんて言おう。なんて言おう。
破壊されそうなほどのこの大きな気持ちは、
抑えなくて良いんだろうか

蘇るのは、制服姿の私と
両隣に立つ優しい人。

変わるのかな、やっぱり変わっちゃうのかな

辛いのかな、辛いんだろうな
凄く楽しかった

私が見つけられる前でも、
本当に楽しかった

嘘でもいいから応援して。

もっと面白くなるから
もっと強くなるから
もっともっと、綺麗になりたいから
幸せになりたいから

溢れる気持ちを取り出してみよう
呆れるほど贅沢な毎日と、
自分の事を可愛らしく思ってもみようかな

溢れる涙が辛い心に染み渡り、
誰がなんと言おうが私は私でやって来た。

強がらないで、ぶつかり合って、
また私の大地で遊んで欲しい

見つけた2人の赤子
1人は私の左手の薬指の指輪
絶対にそれは変わらないから
どうすれば、自信を持ってもらえる?

あの時と同じ目で私を見て
ほら、大きく育ったでしょう
それが何よりも立派な貴方達の成果

複雑な感情は分からないけれど、
ここまで大きくしてくれた
強くしてくれた

だから、もう少しだけ、強くなって

時を超え、私は育ち、
ここまで言えるようになったよ

なんだ、
とっても嬉しいじゃないか

嬉しいって複雑なの?
私の手の上には、嬉しいが浮かんでる

産まれてこれて良かった
本当に産まれてこれて良かった
だって、こんなにも嬉しい
こんなにも分からない
果てしない、果てしない

このあと一歩の境界線
ドキドキするわ