【エッセイ】婆ちゃん

昨日は1年ぶりにお母さんと会って来た
本当に、私は、そんぐらい忙しかったのだ。笑

会うと止まらない互いのエピソードトーク
跳ねる家の中のうさぎ
お母さんの、綺麗な横顔
つるつるのお肌とツヤツヤの茶色の髪と少し良い香りのする頭皮

その後2人でブラックな職場に色々嫌な事を言われたが、何とか持ち堪えた

うちのお父さんは私が中2の時に亡くなっている

お母さんのメンタルも落ち着いてて、本当に、人が変わったようだった
だから、絶対に心が壊れてしまう前にお仕事は休むように、しっかりと私も大切なお月様と最近約束をした

休日はその人と、ガチャガチャを大人買いで回しまくる事が、もの凄い楽しいらしい
お母さんから見せられるガチャガチャでゲットしたミニチュア達の高層マンション

私は、20歳でおばさんになった
お母さんは、おばあちゃんになった
小さい頃に墓石を蹴るような猿のような7つ上の兄に、息子が産まれたのだ
こんな人でも結婚してお父さんになれるんだと思った
本当に、そんな人なのだ

お母さんと1年ぶりに話して、

・婆ちゃんが最近踊り過ぎて膝を痛めている
・爺ちゃんがハゲた
・孫が可愛すぎる

と言う情報を入手した

私は今21歳だが、ちなみにうちのお母さんは21歳の時に兄を出産している。

私は20歳で叔母さんになったが、
私のお母さんは21歳で母親となった

それもあるかもしれないけど、
お母さんの時はそこで止まっていて、
話していても友達と話をしている感覚になる
良くも、悪くも

2人で過ごしていても、
お母さん食べ方汚いと私が注意して、
ごめんねと返される
私がしっかりしていると言われるのも、こういう所から来ているのかもしれない

うちの婆ちゃんはお母さんに、
さんぽは私に似て本当にべっぴんやから、
ただ過ごしているだけでも男がハイエナのように寄ってくるような生活をしていると思うし、私に似てべっぴんやから、どこに出しても恥ずかしくない自慢の孫やと言うてるらしい
お母さんには似ず、
私に似てると言い張っているらしい

後、婆ちゃんが、
マジで爺ちゃんハゲてるってずっと言ってるらしい
そらハゲる事もあるやろ

私は、小さい頃、正月は婆ちゃん家に泊まる決まりがあって、小さかった私は婆ちゃんとお風呂入る!と自ら立候補した

その時、残酷やなとも思うのだが、
お風呂の扉を開けて入って来た婆ちゃんの姿を見て、
あまりにもシワシワ過ぎて、引いたのだ(ごめん)

その記憶が物凄くある。
自分から立候補しといて、シワシワ過ぎて引くという
なんだか申し訳なかった

けど、その時の私の中の人間は、私だけであって、
こんなにもシワのある人間がいるとは知らなかったのだ

時は流れ、私も歳を取り、甥も誕生し、
同じ人間でも、歳の数だけでこんなにも違う生き物みたいなのかと思う時がある

甥は、もう、歩くプリンみたいだ
0歳児は、喜怒哀楽がまだ無く、
無と喜の2種類しか無い
おもろ過ぎる

人間、おもろ過ぎる

私は樹のように歳を重ねたいから、
ちなみに20歳辺りからシワも美しいと思う思考が出て来ているよ

私は動物が大好きだが、
同じ種として産まれたけど、まるで違う生物のような子どもと接してみたいというのもあって、
子ども番組に出たいという夢があるのだ。
笑顔にしてあげたいし
自分で言うのもなんやけど、童心えぐいから自分さ

母のスマートフォンから見た複数枚の甥の写真を見て、甥のあまりの色白さに驚いた

私の兄は、親バカのあまり、あんまり男の子でせんやろと思うねんけどベビーモデルに応募したらしい
それでもって、受かったらしい
是非オムツを履いてランウェイを歩いてくれ

甥は、自分の甥やからとかじゃなく、凄く可愛かった
目も大きかった

私はお母さんに、
兄じゃなくて私に似て目も大きくて、
私に似てめちゃくちゃ色白やなと言った