【エッセイ】音楽だいすき

昨日は無料のホルンの体験レッスンを受けて来た
と言うのは、私は中学の時に1年間吹奏楽部に在籍しており、その時にホルンを吹いていたのだ
俗に言う強豪校と言うやつで休みは夏休みと正月の1日のみで他はずっと練習の毎日
先輩への態度の縛りも強くて、先輩が目の前にいると走り出して先輩の前に行き、デカい声で挨拶をして、先輩が目の前で階段を降りていたら、先輩よりも上の階段にいると上から挨拶してもダメだから先輩よりも下の階段に降りて「おはようございます!」と挨拶をしに行く。先輩に自分達と同じ学年の同期の話をする時は、◯◯ちゃんが〜と言ってはいけなくて、うちの竹林が(竹林は適当w)と、苗字の呼び捨てで呼ばないといけなくて、基礎練で先輩がメトロノームをかけようとすると後輩の私達が全力でメトロノーム変わります!と言わないといけなくて、ホルンパートの先輩は優しかったけれども、縛りがキツすぎた
何時間も毎日練習してから終わった後に先生のあんま面白くない長い話があって、練習日は突然皆で音を合わしますと言うアナウンスが校内に流れる。緊急地震速報位怖かった。私は発作を持っていたから、発作が出ながらホルンも吹いていて、自分がどんな音鳴ってるかも全然分からなくて、体は自律神経が乱れて暑くなったり寒くなったり。同じファの音でも音程があるから、和音を作る時はファの音が出ていても少しでも音程が高かったり低かったりすると、音程ズレてんの誰や?と顧問(糖尿病ヤクザ)に、サックス吹いて。うん違うな。とひとつずつ楽器パートを当てられて、次ホルンと言われて吹くとえげつない怒号(織田家の末裔ちゃんのお母さんは、遠方で吹奏楽部の演奏を聴きに来た時、楽器を運ぶ時の顧問の怒号が凄すぎて、その顧問の姿を見ずに声だけ聞いたもんだから本当にヤクザがいると思ったらしい笑)
皆で曲を合わせる時のシステムも恐ろし過ぎて、私は劣等生(体調悪かったからしゃあないと思ってる)だったから、奥野1人で吹けって言われて、全員で50人くらいいる吹部の前で顧問のいるところまで行き、この音出してと言われても頭こんがらがって音ならんくて皆から下手くそな子として認定される。
吹奏楽部では楽器の上手さが全てで、上手くできないと出ていけー!と出て行かされる。先輩のツイートを見つけると、私の自慢は3年間で1度も出ていけー!と言われなかった事だと書かれていて、ああはなりたくないと思って、皆は必死に頑張るんだ
分かりやすい劣等生の見本を少数だけ顧問は作って、(数人いた)その少数の私は深い傷をおった

後、思春期の女の子は容赦ないから
呆れた顔で
「なんで吹奏楽部入ったん?」
と言われても、なんで…?と聞かれても入りたかったからとしか言えないし
筆箱見してと言われて、
ひとつひとつ「これはさんぽらしいけど、これはさんぽらしくなーい」とひとつひとつ持っているものがその子達の中の私らしいに当てはまってるか判断されて自分が何が好きなのかこんがらがっていった
辞めて正解だったと思う
勉強が苦手でも、◯◯の吹奏楽部入ってましたと言えば高校の吹奏楽部に入れば受かる位の部活だったけど劣悪な指導だった
言葉はナイフで、私は心臓をグサグサと刺されて毎日毎日しんどかった
私はあの時の自分を全力で慰めている毎日だ
辛かったね、辛かったね
今日ホルンの先生が、1年でホルンなんか吹けるわけないでしょと言ってくれたよ
8年ぶりにホルンを吹いたけど、どこまで高い音吹けるかやってみてくれる?と言われたらF(高いド)まで出たよ
自分でもびっくりして、余裕でマウスピースは鳴るし、指も覚えてて曲も一節吹けたよ10分で

私は劣等生じゃなかったんじゃないかな?

あの糖尿病のヤクザの顧問はいつも
いつでもヤマハへ行って貰って構わないと行っていたけど、そう言われると音楽嫌いと言うか音楽が好きでも好きと言えないようになっちゃうよね
怖かったね 辛かったね

でも君は、1年の時のホルンのパート練習で、
3年の先輩よりも高い音が出せてたでしょ
劣等生じゃなかったよ、ホルンの友達(後に自衛隊に入る子)が、アプリでホルン吹いてる人と話して「1年でここまで高い音が出る子がいるんです!」って言ったら、それは凄い!って驚かれたって話を聞いたね

8年ぶりでここまで音出たらすげえとホルンの先生も言ってくれたね
私は劣等生じゃなかった
音楽が好きな小さな子だった

それが昨日のホルンの体験レッスンで証明された
そこから流行りの曲なんかも私なんて聴く資格がないって、何年か心が辛くて音楽も聴けなかったね
今は沢山歌えるよ、
それは、とってもとっても嬉しい出来事だったね
乗り越えてくれてありがとう

音楽だいすきだ