【エッセイ】演劇科

私は現在大学の演劇科に所属している
ワクチンもまだ開発されていなかった頃、
語学が必修科目で英語の授業取ってたけどコロナ対策と言われ席が決められており1番前の席に座ったら英語の先生がノーマスクで英語の発音をするという終わりの対策で、これはあかんと思い1年間休学した

なので、今自分が所属している大学の演劇科の子達はみんな一つ下である。めちゃくちゃタメ口でいいです〜さんぽんで〜言うてるにも関わらず「奥野さん少しいいですか」と声を掛けられるので、もしかして、自分先輩感とか知らん間に出てるんか…?と大喜利勢の娘としては思う。皆が歳上の方ばかりの環境で過ごすことが多かったけど、落研で可愛くて仕方の無い後輩もできたりとかして、先輩とは、歳上とは、こんな感覚なのかと言う感覚を味わっている。物凄く心地が良い笑

私は高3の時に3週間オーストラリアに留学経験があるのだが、その時にできた友達と未だに親交があって、その子達は2つ下だからこの前も大学の人間関係について相談が来た。「大学で集まって行動している人は集まって行動している事によって安心してるだけで何年間も続く関係ではないと思うから、◯◯ちゃんは単位だけ取りに学校に行ったらいいんだよ。その子達は自分に必死で◯◯ちゃんの事まで見えてないから、私は◯◯市(私の住んでる地域w)から◯◯ちゃんの事を見守っているよ」って言ったら本当にありがとう!って来た。いやいや、こちらこそ可愛いをありがとう。さんぽちゃんはね、ほんとに私にとってお姉ちゃん的な存在なんだ!とか言われて全細胞が照れる
今までそんな経験がなかったから、ぽちゃちゃん(ハムスター)のお姉ちゃんの自覚はあるのだけれども。

そんなこんなで私は1年休学し大学を復学
真新しいメンバーで、前の休学前の同期達は目をキラキラとさせて東京に行くんだ!と言っていた
残酷な事を言うのかもしれないけれど、この同期の中達2.30人の中で、何人が芝居を続けていくんだろうなと思った

今ではアマチュアや兼業芸人も盛り上がっており、
でも芸人さんは「芸人辞めます!」と言ったりとかしたらネタはしなくなるんだと思う

あくまで自分がそう思うだけだけれども、
役者に明確な決まりは無い

「役者やってます!」
ってプロフィール欄に書けば役者になれるし、
芸人さんは賞レースで結果残すとか、売れなくても熱い思いでライブに出続けるとかあるけれど

なんと言うか、役者と言う職業はぼんやりとしていて、アカデミー賞を取るのが全役者が目指している所か?と言われても、「有名になりたい」と言うタレント志望の同期たちも多くて、お芝居LOVEな私としては、お芝居と言う尊きものを有名になる手段として使って欲しくないし、有名になろうとしても、芝居に命かけてる人に圧倒的に負けて有名になる前に諦めると思うよって思う

大学の演劇科に属していても、
ちょっと演劇やってみたかったんです!就職します!って言って何人かは就職したし、就職したとしてもオーディションを受けたり入れる劇団を探して定期的に公演に出たりすれば役者は続けられる
役者と言うか、芝居が続けられる

役者を辞めると言う明確な所はなくて、
み〜んなぼんやりと辞めていくんだ
辞めたぜ!って感じじゃなくて。ぼ〜んやりと。
勿論ずっとやり続けている演劇学校の仲間達もいる

だから、演劇科にいても、
ここにいる2.30人の何人が、この先もずっと芝居をやり続けていくんだろうなって思う

なんとなくでは務まらない凄く厳しい世界だ
私は、奥野として働いてもみたいし、
ずっとネタもお芝居も続けていって、
体調さんも整えて好きな人と暮らして
いつかネタとお芝居で賃金が発生する事を目標にしている

お芝居は素敵だ
好きは綺麗だから