【創作】雲に乗れたら

入院中の窓から見える空は、
横になる私と、外に出る貴方を繋ぐ道標

その道標を見る度に安心する
きっと、貴方と目が合っているから

窓から見える空を見れば、今も貴方と目が合っているけれど、私が完全に復活してエネルギーに満ち溢れ、貴方と手を繋ぎ、外に出て2人で見上げる空はまた違った色に感じる事でしょう

私はいつまで入院しなきゃいけないの
嗚呼、普通に外に出れる人が羨ましいな
私は何故こんなにしんどいの 普通にしてても苦しいの
何故こんなにも、何故こんなにも

携帯のように、1時間も満たない内に充電が完了したら、どれだけ良い事でしょう

心と体がちぐはぐなような気がして、
待ってくれている貴方の髪が少しでも潤ってくれていたらと願いながら枕の上で目を瞑る

会うとしたら、
一番素敵な私でいたい

私にもそう言う時期はあったのよ
楽に動ける時があったの
だから、今は充電しているの

早く来ないかなって焦ったら、
余計に体が重たくなって、少しでも動こうとすると喉が詰まるの
もう無理するなって、体から警告が出るの

優しい目をしているわね
私の事を、想ってくれているからかしら